人はなぜ、成長するのでしょうか。加齢は、何の力によって起こるのでしょうか。
東洋医学では、この成長・発育・老化のプロセスが「腎」の力によって起こっていると考えます。ここでいう「腎」とは、単に腎臓の働きのみを示す言葉ではなく、生命力(成長・発育・老化)をコントロールする“機能”のことも指します。
昔、とある薬酒のCMでやっていた「女性は7の倍数で、男性は8の倍数で年をとる」という言葉、実はこれも「腎」の働きを示したものです。
「腎」の働きを良くすることを、補腎といいます。補腎薬を続けて飲むと、ホルモンバランスが整い、加齢による身体の不調が改善されやすくなります。長年補腎の漢方を続けている方の中には、実際の年齢より若く見えるようになる方も多いです。