卵管の問題による不妊は、女性側の原因の中でもっとも多く、30~40%を占めると言われています。(病気がみえるvol.9 婦人科・乳腺外科P233)
卵管は、精子や受精卵の通過経路・受精の場所・受精卵の輸送などの役割を担っており、それらのどこかで病変や障害が起こると、不妊の原因になります。
例えば、クラミジア感染・子宮内膜症や腹腔内手術などにより、卵管の狭窄や閉塞が起こり、卵管と周辺組織との癒着が生じてしまうことがあります。
なかでもクラミジア感染は、感染しても自覚症状があまり出ないため、放置されやすく、後に不妊症の原因となるケースが多く注意が必要です。
卵管に問題があるかを調べる検査には、子宮卵管造影や腹腔鏡検査などがあります。これらの検査を経て問題が認められたときは、卵管開口術・卵管形成術・癒着隔離術などの治療を行います。
これらにより原因を取り除くことが出来れば、自然妊娠が可能となります。
漢方・鍼灸では術後の回復を早めることで、自然妊娠しやすい身体づくりをすることができます。不妊症の場合、漢方・鍼灸のみで解決できるケースと、病院治療を併用した方が良いケースの両方があります。どちらの場合でも、詳しくアドバイスできますので、一度ご相談にいらしてください。